
少年の笑顔。輝き。元気。
この人達にはかなわない。
こうありたい。
「老後」じゃなくて
「成長」の結果としてお手本です。 |
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さー仕事も終わったし・・・という訳で、パドック見物に。クラシック専用芝生のパドックエリアは博物館クラスのマシンとオヤジライダーで埋め尽くされ、アチコチでバイク談義に花が咲いている。
メーンの200マイルレースにはドゥカティをはじめホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの各ワークスチームがエントリーしている。ファクトリーの巨大なコンボイ(これがまたカッコえー)が小さく見える広大なパドックをウロウロしてると、自分の居場所が判らなくなるくらい。ホントに嫌になるくらい広い。
ついさっき、バンクを200km/h以上で爆走していたサイドバルブのインディアンチームのテントを発見。新車かと思うほど奇麗なバイクにまたがった、60代半ばとお見受けするオヤジさんが談笑している。正に少年の笑顔。年に1度のデイトナの祭典を誰よりも楽しんでるオヤジたち。
「残された人生ぜーんぶバイクと共に過ごすもんね」
と、パドック中の全員が同じ顔して今の時間を楽しんでいる。
私達がTIサーキットで遊んでいる時、果たしてこんなに嬉しい、楽しい顔してるかどうか?こんなにシンプルなこんなにヨイ笑顔してるんだかどうか?
やっぱり違う。あいつよりオレの方が速いとか遅いとか。そんな事は置いといてバイクと共に楽しい人生過ごすのが1番。バイクと共に楽しんでる中で学び、人と触れて、仲間を得て・・・結果、レースがあって、失敗したり時々勝ったり。こんな流れをすごく自然に感じ取ることが出来る。ウーン・・・私はまだまだバイクの楽しみ方が浅い?うまく言葉に出来ないけど。なんかそう思う。どう言葉にしていいか判らないオヤジたちの最高の笑顔・・・にヤラレタ。
さてさて、決勝だ。と、その時。心配していた雨がポツリ。V7スポルトのスクリーンに落ちてツーッと流れた。ありゃりゃ。こりゃ雨のレースになりそう。グッチで初めてのレインコンデションに、一瞬ナーバスな顔をした根本さん。
古い上に大きなドンブリ形状のデイトナスピードウエイは、どう見ても水はけは悪そうだ。一番の心配は裏のバンクに設けられたシケイン。バンクを駆け下って殆ど池状態の水溜りに突入。チョットでもバイクが倒れているとそのまま・・・スリップダウン。
排気量毎にクラス分けされた決勝レースが始まった。BSAが、マチレスが雨のバンクを聞いた事の無いカン高い音を連れて駆けぬけていく。サイドバルブのハーレー&インディアンの直管サウンド。ジャパニーズマルチの4本メガホン高周波サウンド。
目を閉じて音を聞いてるだけで、ライダーのバイクにかける情熱と楽しむぞ!エネルギーが伝わって来る。
「形はオリジナルなんだけど中身は全て違うんじゃろなー。あのCBの排気側は楕円ポートかも」「サイドバルブの燃焼室、どんな形状にしとんかなー」
と想像している内に、根本さんの走る今日のメーンレースF750クラスの開始時間 となる。ところが、この雨で、明日に延期という決定が一旦はなされる。根本さんは どっかへ出掛ける。ところが、バイクをトランポにちょうど戻したところで、
「ヤッパリやりますだって・・・さっきコールあったよ」って根本さんが帰って来た。どこかへ出かけてたジンさんも帰って来た。ドタバタと 車を下ろし、ただただ慌てるジンさんと私。
アップランが終りいよいよスタート。1周目。様子を見ながらの走りで5番手あたりで帰って来た根本さん。ラップ毎に徐々にスピードを上げる。1コーナーへの突っ込みスピードは他の誰よりも速い。ただし、前後輪両方ともに滑りっぱなし。現役時代を想像させる走りを見て、
「無事で帰って来てよ」心の中で呟きながら、
「いけぇ〜」って声援を送る。
ビックリする程速いXSと抜きつ抜かれつの繰り返しを楽しんで?最終ラップにはちゃんと前でフィニッシュ。この時のヤレヤレ・やった!感は格別でした。しかも2位入賞。入賞者インタビューが場内放送に流れる。嬉しそうに英語で話す聞きなれた声に、場内ヤンヤの歓声。ピットエリアのスタンド最上段で叫んだ私でした。
「ヤッター・・・オメデトウ」これは日本語で。
当然、その夜の祝勝会の盛り上がりようたるや、そりゃもう大変。ドンと鎮座ましますは、ロブスター。さっきまで水槽でユラユラしていた全長40センチのバルタン星人をばくばく食って、特大ジョッキのお代わり数回。
「ホントに来て良かった・・・アリガトウ根本さん。アリガトウみんな。」
ほろ酔い気分で外に出てみれば、なんとドシャブリの雨。明日の天気回復を祈って寝るとしますか。 |